ファミリーリサイクル店長のブログ

岐阜県可児市を拠点に出張買取をやってるファミリーリサイクル店長のブログです(^^)/

河鍋暁斎と松浦武四郎の展覧会が開催されてるようです

私も時間を見つけて見に行きたい展示会です(^^)/

 

東京都千代田区丸の内にある静嘉堂文庫美術館では、現在『静嘉堂文庫竣工100年・特別展 画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎 「地獄極楽めぐり図」からリアル武四郎涅槃図まで』という展示が行われています。

 

この展示は、4月13日(土)から6月9日(日)まで開催されています。

 

この展覧会は明治時代に活躍した絵師・河鍋暁斎と、探検家かつ好古家である松浦武四郎の関係に焦点を当てられています。

 

この展覧会では、二人だけでなく彼らを支えた人々や古美術や文化財に対する情熱にも注目しています。

 

展覧会は、以下の4つの章で構成されています。

 

暁斎と武四郎―『撥雲余興』まで」

 

第一章「暁斎と武四郎―『撥雲余興』まで」では、二人の出会いに焦点が当てられています。

 

松浦武四郎は、北海道の名付け親として知られるだけでなく、古物蒐集家としても有名でした。

 

明治初期から暁斎と交流があり、松浦は自ら制作した愛蔵品図録『撥雲余興』に暁斎に挿絵12点を依頼しています。

 

当時の暁斎は国内外で活躍し、『地獄極楽めぐり図』などの作品も制作していました。

 

この作品は、日本橋の勝田五兵衛の娘・田鶴の追善供養のために描かれたもので、田鶴が阿弥陀三尊に導かれて冥界を巡り、極楽に至るまでがユーモアを交えて描かれています。

 

展覧会では、最近注目されている40図が全て展示されますが、それぞれを10図ずつ4回に分けて展示替えが行われます。

 

また、《老猿面》という作品も展示され、これは武四郎の愛蔵品であり、『撥雲余興』内で暁斎がこの面を原寸大で詳細に描いています。

 

暁斎と武四郎は、ともに菅原道真と観音を深く信仰していました。

 

暁斎と武四郎―天神信仰と祈りの造形」

第二章では、「暁斎と武四郎―天神信仰と祈りの造形」というテーマで、暁斎と武四郎の信仰に焦点を当てています。

 

具体的には、武四郎が収集した信仰に関連する造形物が展示されています。

 

相撲の始祖と見なされる野見宿禰は、殉死を禁じ、その代わりに自分の墓に埴輪を建てるよう提案したことでも有名です。

 

埴輪を製作する機会を得た野見宿禰は土師臣として知られ、その子孫の一人には菅原道真がいます。

 

暁斎が描いた「野見宿禰」は、武四郎が天満宮に奉納するために暁斎に注文した作品だと考えられています。

 


暁斎×武四郎=「武四郎涅槃図」

本展覧会の目玉と言えるのは、第三章「暁斎×武四郎=「武四郎涅槃図」です。

 

6年の歳月をかけて描かれた《武四郎涅槃図》(北海道人樹下午睡図)は、河鍋暁斎が武四郎を釈迦仏に見立て、武四郎の自慢のコレクションを周囲に配置した涅槃図です。

 

展覧会では、この涅槃図の隣に、武四郎が暁斎に描かせたお気に入りの古物が展示されます。

 

絵と同じように配置されたコレクションを比較することは、非常に楽しみであり、貴重な機会です。


「好古趣味の系譜―静嘉堂文庫と千歳文庫」

最後の章である第四章では、「好古趣味の系譜―静嘉堂文庫と千歳文庫」と題して、武四郎の周りの実業家たちに焦点を当てています。

 

武四郎の古い蔵書は、明治時代末に岩崎彌之助の所有物となり、静嘉堂文庫で秘蔵されていました。

 

一方、武四郎の幼なじみであり、一生を通じて友情を育んだ伊勢の豪商、川喜田石水は、蔵書家としても有名でした。

 

実業家でありながら陶芸家でもある川喜田半泥子は、石水の蔵書を引き継ぎ、「千歳文庫」を立ち上げました。

 

岩崎家と川喜田家との縁をたどることができる、松浦武四郎に縁のある2つの文庫。

明治時代に多方面で活躍した河鍋暁斎松浦武四郎

 

この2人の見事な連携や縁から生まれる不思議を、この展覧会で楽しみたいですね。