ファミリーリサイクル店長のブログ

岐阜県可児市を拠点に出張買取をやってるファミリーリサイクル店長のブログです(^^)/

銅の買取価格が上がると増え続ける犯罪とは?

今朝のニュースで相変わらず減らないなと思ったのが銅線の窃盗ですね。

 

当店でもエアコンなど買い取りしてるので日々銅の買取価格はチェックしてるんですが上がり続けてます。

 

私が今朝読んだ読売新聞さんの太陽光施設は窃盗団の「宝の山」、無人で防犯手薄…ケーブル盗急増で再エネ発展阻害の恐れの記事を簡単にまとめてみました。

 

銅が上がり続けると太陽光発電所での送電用ケーブルの盗難事件が増加します。

 

これに対し、各地の警察が摘発に力を入れていますが、施設が無人で防犯対策が不十分であることが課題です。

 

また、盗品を売却する窃盗団にとって、目立つソーラーパネルは宝の山がここにありますよと教えてくれてるようなもの。

 

このため、金属買い取り時の規制を強化する動きも出てきています。

 

ニュースの記事によると茨城県小美玉市に住む会社の役員で、1・5ヘクタールの施設を管理している男性が、「こんなに盗難されるとは予想していなかった」と怒っています。

 

最初の盗難事件が発生したのは2022年12月で、太陽光パネルに接続される銅製のケーブルが約850メートル分(約550万円相当)も持ち去られてしまいました。

 

その後、設置し直すたびに再び盗まれ、半年の間に計6回も被害に遭ったそうです。

 

現在は、人を感知すると警告を発するセンサーなどを設置することで被害を防いでいますが、初期費用として約300万円かかり、維持費も月に数万円かかるとのこと。

 

しかし、これによって被害は止まったそうです。

 

男性は「保険で被害額を賄えたため、防犯対策を軽視してしまっていた」と話しています。

 

茨城県では売電事業者が比較的大規模な施設を持つことが多く、全国で2番目に多いそうです。

 

昨年は前年比2・6倍の窃盗被害件数となり、被害は群馬、栃木、千葉でも続いているとのことです。

 


捜査関係者によると、太陽光発電施設の被害に遭いやすいのは、監視カメラがなかったり、警備会社との契約がなかったりする場所だと言われています。

 

犯人たちは複数人で車に乗り、施設に近づいて刃物で銅線を切り取り、車に積んで逃走するケースが多いそうです。

 

昨年、銅線窃盗容疑で逮捕された人々の中には、少なくとも42人が関東地方で逮捕されたとのことです。

 

その内訳は、日本人が3割、カンボジア人が6割で、その他にベトナム人、タイ人、ラオス人、中国人などもいたそうです。

 

捜査関係者は、不法滞在の外国人たちがSNSを通じて集結している可能性があり、「無数のグループが存在している」と警戒しています。

 

茨城県警察が昨年夏までに窃盗容疑で逮捕したカンボジア人5人組は、約80件もの窃盗を繰り返し、被害総額は2億7000万円に上るとされています。

 

警察庁は昨年12月、全国的な状況把握のために各県警に太陽光発電施設の被害を詳細に集計するよう指示を出しています。

 


また、盗難事件が増加していることが、損害保険業界にも悪影響を及ぼしています。

 

特に太陽光発電施設が被害を受けた場合の補償を主とする保険が影響を受けています。

 

大手の損害保険会社4社が2021年度には約42億円支払われた保険金が、2022年度には約133億円にまで増加し、2023年度の上半期だけでも約124億円に達しています。

 

このような状況により、損害保険業界では、支払いが保険料収入を上回る赤字になる例も出ており、一部の会社では保険料の値上げを検討しています。

 

盗難被害を減らすためには、盗んだ銅線などの盗品を売却するルートを断つことが必要です。

 

茨城県や千葉県では、金属を買い取る業者に盗品を持ち込ませないための関連条例の改正や新たな制定が進んでいます。

 

具体的には、売り手の身元を確認するための身分証明書の提示や取引の履歴を保存することが義務付けられる見込みで、これらの提案は年内に県議会で議論される予定です。


太陽光発電協会(東京)の杉本完蔵シニアアドバイザーは、被害が続くと新規事業参入が困難になり、日本の再生可能エネルギーの発展が妨げられる可能性があると指摘しています。

 

事業者側は、セキュリティ意識を高めて警備体制を整備する必要があると述べ、さらに国や業界、警察が連携して対策を強化することが重要だと訴えています。

 

私個人的にも早く法の整備を進めてクリーンな取り引きができるようになってほしいと思います。