星野リゾートが運営する源泉かけ流しの日帰り温泉施設「星野温泉 トンボの湯」では、2024年7月1日から、王子ホールディングス株式会社およびそのグループ企業である王子ネピア株式会社と協力して、使用された紙コップをハンドタオルに再利用する活動を開始します。
毎年約27万人が利用するトンボの湯では、国設の「軽井沢野鳥の森」から湧き出る天然水とメタケイ酸を含む飲泉に、年間約1.2トンの紙コップが使用されています。
通常、紙コップは耐水性を持たせるためにプラスチックラミネート加工が施されているため、これまでリサイクルが難しい製品とされてきました。
そこで、これまでトンボの湯では使用済み紙コップをサーマルリサイクルで処理していました。
王子ホールディングスは、2023年3月に使用済み紙コップを破砕し、洗浄し、紙とラミネートフィルムを分離して、繊維分(パルプ)を回収するシステムを開発しました。
これにより、使用済み紙コップのマテリアルリサイクルが可能になりました。
トンボの湯で使用される紙コップは、汚れが少ないため、洗浄しなくても再利用が可能な特性があり、2023年10月7日から11月2日までの26日間、104キログラムの使用済み紙コップをテストしたところ、ハンドタオルの原料として問題ないことが確認され、この取り組みが正式に導入されることとなりました。